概要

市民生活の基盤である上水道における、取水や配水時の水質情報を管理するシステムの開発に携わりました。
このシステムでは瞬時値や１分値、年間値をベースにグラフを表示し、水質汚染など水質事故の早期発見につなげます。

担当業務

基本設計から開発、納品まで。C＃によるWebおよびバッチ処理の開発を行いました。

プロジェクトを振り返って

PLC（Programmable Logic Controller）からのソケット通信を利用したデータ収集においては、１分以内にデータ収集から加工、画面表示まで完了する必要があります。さらに24時間365日、安定して稼働しなければならないため、性能面におけるハードルも高まります。

目指したのは、堅牢なシステムの構築。ここではSQL Server使用時のブロッキング、デットロック問題の対策、バッチ処理の死活監視・自動復旧方法を考案することに。サービスイン後は安定稼働を続けており、障害によるシステム停止は発生していません。

本プロジェクトでは、ソケット通信にてPLCからデータを取得する方法を学べました。PLCから取得したデータはアナログ値、デジタル値と分かれており、デジタル値からエンディアン変換により必要なデータを収集することになります。　

また、各浄水場など普段立ち入られない場所を訪れる機会があり、日々使用している水道水がどのように管理され、各家庭に提供されているかの仕組みを知ることができたことも収穫です。

• システム名：水質情報管理システム
• プロジェクト期間：2021年6月1日 ～ 2022年3月31日
• 当社参画人数：4人（プロジェクト人数：10人）
• 言語、DB、フレームワーク、ツールなど：C＃、SQL Server、PLC